川の向こうにマリ子さんの三人のボーイフレンドが住んでいました。日曜日、マリ子さんは田中クンとデートをした帰り道……
じゃ またね 田中クン
ああ さよなら
……
…
はあ!
いひっひ
この橋は渡さないぞ! ぎっひひひ
殺してやる! ふひひひひひ
キャッ!
殺人狂だわ! 困ったわ
そうだわ ボート屋さんにたのんで向こう岸にまで渡してもらいましょう
船で渡してくれだって!?
そうなのおじさん
いいとも ただし三千円はらえばナ
わたし お金 持ってません
じゃ ダメだね 金持ってくるこったナ そしたら船出してやるよ
けち!
そこでマリ子さんは田中クンの家に行きました。ところが家の近くまで来ると、彼はほかの女の子と楽しそうに話をしていました。
まッ ひどいわ 今私とデートしたばかりなのに!
いいわよ 第二BF(ボーイフレンド)の野坂クンにたのんじゃうから!
野坂クン、お金貸してくれない?
お金!? キミは田中クンと仲がいいからイヤだよ
野坂クン!
バタム(扉が閉まる)
しかたなく、マリ子さんは第三のBFの三木クンをたずねました。
う~む
お願い! もう三木クンしかたのむ人がいないのよ
そうだ その指輪と交換ならお金あげるよ
だ だめよ この指輪はお母さんの形見なのよ あげるわけにはいかないわ
いいわよ もう たのまないわ!
マリ子さんはあきらめて橋を渡ることに決心しました。
そして殺人鬼に殺害されてしまったのでした。
END
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